【卑怯者がよく使う手】
卑怯者がよく使う手に、論敵が言ってもいないことを「言っている」ことにし、それに対してツッコミを入れて論破し、自分が勝ったような印象を与える、というものがあります。
ところで、呉座勇一という方の〈陰謀の日本中世史〉という本に次のようなことが書かれています。
【挙証責任の転嫁】
陰謀論者は挙証責任を批判者側に転嫁することが多い。分かりやすい例を挙げると、UFOはいるという人間が、いないという人間に対して「UFOが存在しないということを証明せよ！」と迫るのである。俗に言う「悪魔の証明」である。陰謀論が100%成り立たないことを証明することは非常に困難なため、陰謀論はしぶとく生き残る。
陰謀論は明確な証拠に立脚していない。このため、当然ながら「史料的根拠がない」と批判される。これに対して陰謀論者は、証拠となる史料が廃棄された、あるいは隠蔽されている、などと弁明することが多い。
✔️【ファクトチェック〈陰謀論者の誰が言っているのか？〉】
「陰謀がない証拠を見せてみろ」と、具体的に陰謀論者の誰が言っているのでしょうか？
私は陰謀論者、陰謀史家という言葉に当てはまるとされる人物を100人以上知っていますが、その中に「陰謀がない証拠を見せてみろ」なんてことを言っている人は、私が知る限り1人もいません。
そこでもう一度うかがいます。
「陰謀がない証拠を見せてみろ」と、具体的に陰謀論者の誰が言っているのでしょうか？
ぜひとも教えていただければ嬉しく思います。
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